「ゲームシナリオライターの仕事」読書メモ
ゲームシナリオライターの仕事 名作RPGに学ぶシナリオ創作術
- 作者: 前田圭士
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/07/29
- メディア: 単行本
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以下、気になった箇所などを抜粋。
キャラクターを他人に語らせる
キャラの性格を伝えるためには、他人に語らせるのが簡単だし、効果的。
自分で、自分の性格を語るのは不自然なので。
主人公に愛着を持たせる、共感させる
他人に愛されていたり、正義感あふれる人物であったり魅力的な人物として描く必要がある。自分もこうなりたいという理想の人物像。「起」の部分で描かなければならない。
大切なことは2回くりかえす
読み飛ばし防止のために、大切なことは繰り返す。
特に読み飛ばした事によって、ゲーム進行に影響があるような台詞の場合、いつでも読めるようにしておく。
仲間になるキャラは初登場で強く印象づけておき、あえて仲間になるのは先送りにする
仲間だけでなく、例えば必殺技が偶然使えて、実際に覚えるのはかなり先。とかいろいろ応用が効きそう。
キャラを立たせるために対極な性格のキャラを登場させる
対極なキャラを登場させることによって、そのキャラの性格を際立たせることができる。同じようなテクニックとして、似たキャラを登場させるが、ある部分だけが対極的に異なっている、というやり方もある。
RPGでは、町に住む住民達に彼らの生業や歴史などを語らせる。世界観をプレイヤーに伝え、物語に深みを出すことができる。
主人公の行動、特に行動原理を伴う行動は、プレイヤーに操作してもらうべき
物語にとって重大な意味をもつ、キャラの感情・価値観の変化は段階をもって描く
ラストから変化の遷移を考えていく、作りやすい。
特徴的な口癖は、キャラを立たせるのに役立つ
お前はもう死んでいる
ラスボスは主人公と逆の性格にする
つまり魅力的な主人公の逆なので、プレイヤーにとって大嫌いなキャラクターとなる。その分、倒した時の爽快感を大きくスカッとする。
ラストバトルは、ラスボスと主人公のお互いの存在理由をかけたぶつかり合い。
単なる戦闘ではない。お互いの存在理由をぶつけあう見せ場でなければならない。